ミニマリズムに疲弊してしまった時期がありました
ミニマリズムに疲れてしまった時期があります。
断捨離を始め、ミニマリストに固執していた私は、何を調べるにつけても「ミニマリスト」を参考にしようとしていました。
「洗面台 ミニマリスト」「靴の数 ミニマリスト」「掃除用品 ミニマリスト」「化粧品 ミニマリスト」「髪型 ミニマリスト」などなど、とにかく兼用できるモノや 所有する適正量の正解を知りたくて、こんな調べ方をしていました。
ミニマリストを名乗る方々は、工夫して限られたスペースに収まる量(しかも7割収納、収納もスカスカ!)のみを持ち、自分の納得した愛用品のみで暮らしている方がたくさんいて、
その極限までモノを減らした整然とした部屋で 心安らかに、静かに、暮らしているように、その頃の私の目には映っていました。
ミニマリズムの虜になった私だけど...
生活から’余計なもの’を取り除く。
それは、取り止めのない作業を週末や空いた時間に延々と繰り替えす日々 でした。
そして、モノを捨てたら、新しいモノが欲しくなる。いや、もっと’良いもの’が欲しくなりました。
もっと私に似合う服、もっとオンとオフ、季節も問わず兼用できる靴やアクセサリー、ハンドメイドで作られた昔ながらの日常生活用品。
そんな新しくてもっとモノを、メルカリで不用品を売ったあと、続けざまに購入していました。なんてことを、って感じです。笑
お金も時間も投資して、今思えば、新しい自分にたどり着きたかったんでしょうけど
あの時期の私は、形ばかりのミニマリストになることに固執しすぎて、矛盾したことに、自分が’何を所有するか’という’モノ’にばかり執着していました。
あの頃の買い物は、絶対に失敗していらないモノを増やしてはいけない、という自分に強いプレッシャーをかけながら、血眼になって ミニマリズムを人生の目標に掲げていました。
なにが幸せだったんでしょうね。何かを履き違えていた私。
アメリカの新生活がミニマリズムに折り合いをつけた
最小限の荷物を持って、アメリカで結婚して、’2人の生活’が始まって、趣味のガーデニングもはじめ、モノは増えました。
夫は典型的なアメリカ人で、娯楽にも、手間を省くキッチン用品にも、マッサージ用品など、便利グッズが大好きです。
最初は夫がモノを買うたびに私が反対していたのですが、最近は 私がしっかり収納すれば良いやと多少気持ちを緩めて寛大になり、夫も大きいものなどは私に相談するようになりました。
アメリカの家、日本に比べると収納が大きくて、普通の収納で場所がなくて困ることは少ないので、これがパンパンになってしまわないよう、うまく入れ替えながら、モノを持つ幸せ、使う幸せも感じ始めています。整然とした部屋ではないですが、断捨離に走る強迫観念もなく、部屋にいると落ち着きます。買い物も、前よりも楽しいです(笑)
使わないものは増やさない、必要以上は持たないという主義は変わっていませんが、
加えて、持っているモノを最大限に活用して便利な日々を享受しながら、’使い切る’生活をしていきたいと思います。